2月、3月号に続いて、4月号は夏目漱石が正岡子規に送った句がタイトルになっています。漱石は写真にもあるように、明治36年3月から39年12月まで、文京区の現在日医同窓会館が建っている地に住んでいました。
川端康成曰く「漱石文学の発祥の地」と刻まれております。文京区にゆかりのある文豪が継続して説かれていることを大変うれしく、また親しみを感じて拝読しています。
「菫(すみれ)」の花言葉は謙虚、誠実、小さな幸せです。「自分にひっそりと咲く菫のように、目立たなくともたくましく生き、目にした人の心を慰め癒す存在でありたい」というお言葉には、私たち一人ひとりが目立たなくても精一杯自分のいのちを燃やしていくことが大事であると感じます。
三月号でも「私たちのような無名・平凡な人間こそ、人生と世界の問題を解決する能力と責任がある」と教えて頂いております。
では一人ひとりがどのように自分自身のいのちを燃やしていくのか?釈尊降誕の誕生偈とともにかみしめると、「謙虚、内省、自他を真に尊ぶ大切さ」であると教えて頂いております。
謙虚とはすべてから学ぶ姿勢であり、内省とはマイナス思考になるのでなく、よくよく自分の心や現証をかみしめること、自他の尊さとは仏性礼拝に徹することであると思います。そうすることは、また感謝と慈悲の心に繋がります。
感謝とは、ありがとう・おかげ様の心であります。一流の人は感謝の念が強いと言われます。オリンピックやWBC等のアスリートのインタビューを拝聴すると自分の努力ももちろんありますが、周囲の方々への御礼や感謝の言葉がまず最初にあることは、やはり一流の証拠であると感じます。また慈悲とは、人の苦を抜き去り、人に楽を与えること、思いやりの心、どこまでも寄り添う心であります。
そのような心になることで、自分の本性が仏性であると自覚し、自分の持ち味・使命を発揮できるのではないかと思います。釈尊降誕の月に、お互い様改めて自らの持ち味や使命を確認し、即是道場で発揮して参りましょう。合掌


