9月13日(日)教会道場にて秋季彼岸会を開催致しました。参加者は110名程。読経供養の中で412家、2091体のお戒名の奉読をさせて頂きました。
また、今回は”一本の襷がつなぐ「縁」~箱根駅伝と人生から次世代へ語り継ぐもの~”と題して、内山義英教授(青山学院大学国際経済学部長。陸上競技部部長)より特別講演をして頂きました。
内山教授は、2000年から副部長、2007年から部長の役をされており、この12年で9回の優勝を果たした裏には様々なドラマがあることを語られました。その一つとして、本年佼成1月号の「無常の風が吹くなかで」(タイトル:後世畏るべし)の寄稿の中で語られている11番目の選手の話をされました。「箱根駅伝は10区間10人の選手がエントリーされます。その選手はほぼ確実にエントリーされるであろうと誰もが予想されていたが、選手発表で彼の名前はありませんでした。
彼は顔色一つ変えずにいました。普通の選手はうつむきながら涙を流します。ただ彼は涙を流さずに監督の顔をじーと見ていました。後日どうしてそのような態度であったのかと伺うと『来年も再来年も必ず僕のように十一番目の選手がいます。後輩に十一番目の選手の見本を見せたかったのです。僕がチームにできるのはそれだけですから』と語ったそうです。
50名程在籍する選手の中では一度も箱根駅伝に出場することなく卒業する選手が何人もいます。そういう選手は給水係、選手の帯同、警備など所謂裏方の役をします。そうしたみんながいるからこその箱根駅伝が成り立つのであり、選手も裏方も心をひとつに、チーム一丸と和になっている。これが青山学院大学の強さだと思います。」また、「このような精神(ある種の自己犠牲)は予選会突破で苦心していた時代にもありました。その意味では、先輩から後輩へ、考え方や姿勢が継承され、まさに一本の襷の如くに縁がつながっていると思います」と述べられました。
さらにお彼岸会に関して、「今年に母、数年前に父を亡くしました。両親が肉体として亡くなったことは寂しいことでありますが、両親が教えてくれた精神、魂はいつまでも自分の中で宿っている、大切なことを残してくれたことの中で両親は生きていると思います。父は素直に『はいと受けるんだよ』と。母は雑誌に記事が記載されたことを報告すると『記事になると落ちるんだよね』と戒めの言葉を頂き、六波羅蜜の忍辱=有頂天にならないようにと理解し、今でも自分の心に刻み込まれています。」と述べられました。
90分近くの時間、参加者は集中して講演を伺いました。まだまだお話を伺いたい、そのような感動と感謝で講演は終了しました。
最後に謝辞に立った澤畠教会長は「今日はご多忙の中ご講演を頂きありがとうございます。今の青山学院大学の強さは一朝一夕でできたのではなく、教授をはじめOBの支援と情熱、そして原監督を招聘し、予選会での苦労があって今があることを教えて頂きました。そして優勝に甘んじることなく、常に進歩、向上することの大切さを感じました。また、自分のいのちの使い方、即是道場の精神を改めて学ばせて頂きました」と述べました。
式典終了後の午後には幹部懇談会として、講演では伺えなかったことなど質疑応答の時間を持たせて頂きました。大学の専門(国際経済学)と平和等、多岐に渡ってお話を伺いました。 合掌




