腹話術の説法師・松森一晃さんの来道

10月15日の釈迦牟尼仏ご命日式典に、腹話術を使った説法をされることで知られる松森一晃さんが来道されました。

相棒の「コウちゃん」を連れて登壇され、愉快な掛け合いをしながら楽しく、笑い満載のお話をしてくださいました。役割や使命を自覚して生きていくことが元気の秘訣だとか。

人生の幸・不幸を決めるのは、最後の5年間が決めてだとか。どんなに苦労の多い人生であっても最後の5年間を立派に生きることができたら、その人の人生は幸福で立派な人生となるはず。
逆に、どんなに恵まれた人生を歩んできても最後の5年間が苦しみや不満に満ちたものであれば、幸福とはいえないのではないか。
問題は「最後の5年間がいつからなのか」が誰にも分からないということ。そうであればこそ、いまを大事に立派に生きていくことが大切。

よせい”には、いくつかの意味がある。一般的なのは”余生”であり、これはは残りの人生ということだが、豊かに余裕をもって生きるということ。その他にも誉生”(誇りをもって生きていくこと)預生”(与えられた環境にお任せして生きていくこと)”与生”(自分の人生で得たものを他の人に伝えていくこと)といった意味合いもある。

”終活”という言葉があるが、なんとなく寂しい感じがする。むしろ”修活”の方が良い。まさに自分の人生をしっかりと最後まで修めることが大事な責任だ。
”老化”の”化”にクサカンムリをつけると”老花”になる。これからまだまだ人生の花を咲かせる「花さかじいさん」になる心意気で生きていきたいと結ばれた。

また、連続テレビドラマで話題になったやなせたかしさん作詞の「手のひらを太陽に」や松森さん自身作詞・作曲の「ギュッと抱きしめて」を合唱、ハーモニカ演奏などもまじえ、心軽やかになると同時に、いまの生き方を学ぶ貴重な時間をいただきました。