「仏になる」とは、具体的にどんな人になることなのでしょうか。
一般的には、「亡くなること」だと認識されているため、たとえば布教にでかけて行き、相手に「立正佼成会は仏になる会です」と伝えたのでは、意味が通じないでしょう。これでは布教になりません。
そこで、「仏になる」とは、どういうことなのか、仏教知識のない一般の方にも理解していただけるには、どのように表現するとよいのかを文京教会の皆さんに考えていただきました。すると、主として以下のような回答がありました。
- 優しい人になる
- 優しさと厳しさを兼ねそなえ、自分のことより人さまを心配できる人になる
- 優しい思いやりの心を発揮できる人になる
- ありとあらゆるものに生かされてことに感謝する人になる
- 無敵の人になる
- 一緒にいてほしいと願われる人になる
- 明るく・優しく・温かい人になる
- 我を忘れてすべてを受け入れられる人になる
- 心豊かな人になる
- 許せる・寛容な人になる
- すべてのことを見通せる智慧を持つ人
- 何事も笑顔で見守る人
- 慈悲喜捨の心になる
- この世に生まれた本当の意味を知り、どんなことがあっても明るく、優しく、温かく、何事も一生懸命イキイキ・キラキラ生きること
- 他の人の幸せを真剣に願える人、自分の体の一部のように共に喜び共に悲しむこと
- 限りなく優しく温かく、いるだけで安心できる人
- 物事の変化に善悪・差別をつけず愛をもって(仏性のあることを信じて)やさしく広い心で接し、対処していける柔軟な心になること
- 喜びある人生を歩めるように導く智慧をもっている
- 素直な心で教えを学び、教えのごとく日々精進していく中に一瞬であっても変わっていく自分を見られること
- 生活の中で仏道修行を実践して人格完成をめざして努力すること
ちなみに、私も考えてみました。
(性格・人間性の側面)
- 明るく、優しく、温かい人になる
- 人から信頼される人になる
- 人から好かれる人になる
- 思いやりのある人になる
- 優しい人になる
- 自己中心でない人になる
- 相手の気持ちがわかる人になる
- くよくよ悩まない人になる
- いやなことを言われても気にしない人になる
- 笑顔が素敵な人になる
- 腹を立てない人になる
(生き方・行動の仕方の側面)
- 喜んで人の役にたつ人になる
- 感情的に行動しない人になる
- 人の悪口を言わない人になる
- 黙って人の話が聞ける人になる
- 相手の魅力や持ち味を認め、高められる人になる
- 認めて・ほめて・感謝する人になる
- 人を苦から救える人になる
- 喜んで布施・奉仕のできる人になる
- 弱い立場の人を大事にできる人になる
- 素直に「ハイ」と返事ができる人になる
- 困っている人がいたらほっとけない人になる
(ものの見方・考え方の側面)
- 固定観念にとらわれず、さまざまな視点から見れる人になる
- 自分の価値観ではなく、ありのままに見れる人になる
- 何事も明るく前向き(肯定的)にとらえることができる人になる
- プラス発想のできる人になる
- 相手の立場に立って考えられる人になる
- 自在の発想で考えられる人になる
- 最悪の事態の中にも「プラス面」や「幸せの元」を発見できる人になる
- 「何事も人のせいにせず、自分次第」と受けとめられる人になる
もちろん、「これが正解」ということではありません。自分にとって、「これがもっとも理解しやすい」というものがあれば、それを大事にし、さらに深めていくことだと思います。
このたび「仏になる」について考えることによって、立正佼成会の修行目的である「仏になる」、「人格を完成する」をより具体的に理解することができたように思います。
しかし、それはあくまでも言葉による理解です。言葉が明確になったといっても、実際に仏になったわけでもなく、人格が向上したわけでもありません。これからも修行の目的を見失わずに精進していくことが大切だと思いました。
令和7年3月18日
教会長 近藤雅則