“認めて・ほめて・感謝する”

今月の『佼成』会長法話のテーマは、「出会いが育てる-敬する心・恥じる心①」です。
人間が進歩向上する一番大切なことは敬う心を発達させること・・・(10頁1行)とあります。敬う心とは、相手の仏性を信じて拝むこととも言えるのではないでしょうか。
その敬う心は、日ごろから接する人やものごとなどの身近な「出会い」の一つ一つが畏敬の対象であって、敬う心は日々の生活の中でこそ育つのです。(12頁6行)。
また、相手の個性を認めてその長所・美点に感応し、称え、見習うことであって、それが自他の敬う心を育てるのです。(13頁終3行)とあります。
私は、この三つの言葉から昭和20年10月13日のご神示が思い浮かびました。その内容の一つは「本会は常不軽菩薩のようにあらゆる艱難と杖木瓦石にも耐えて修行し、一切のものの仏性を開顕するために礼拝を行ぜよ」で、ここに本会の行法の基本が示されていると言われます。
それを具体的に実践する方法として、私は「認めて・ほめて・感謝する」を大事にしていますが、相手の個性を認めてその長所・美点に感応し、称え・・・という言葉と重なっているように感じます。
この「認めて・ほめて・感謝する」の実践を続けていると、家庭や職場などどこにいても上機嫌で過せるようになります。上機嫌でいると「福の神」が寄ってきて、運気がめちゃくちゃアップする。すると、やることなすことがすべて順調に運び、たとえどのような不都合が生じても、乗り越えられるのです。
一見魔訶不思議のようですが、上機嫌は「無我・自在の心境」に通じるものであり、その心境になることで、よい結果につながるのだと思います。
今年の「お会式・一乗まつり」において、文京教会は5年ぶりに万灯を出すことができました。5年間のブランクのためか、当日の朝部品が壊れ、花を取り付けることができなくなったのです。前代未聞のことで、一瞬大きな衝撃とためらいが生じましたが、花をつけないままの形で参加することに不思議と心が定まりました。
もし行進中に壊れていたら事故につながり、けが人が出るなど大惨事になったかもしれません。その意味では、ありがたいご守護(幸運)であったと受けとめることができました。絶体絶命の時にこそ、「無我・自在の境地」で、前向きに進んでいけることが信仰の大きな功徳だと痛感しました。
11月は開祖さま生誕の月です。「法華経に示された人間の生き方を知ってもらい、本当の幸せを自分のものにして頂きたい」 これは、開祖さまが大聖堂で語られた最後のお言葉で、言わば遺言のようなものです。今月は、この開祖さまの願いをかみしめ、しっかり精進し功徳を積ませていただきましょう。
合掌
2024年11月1日
立正佼成会文京教会
教会長 近藤雅則