金庫から出てきたお宝

 千葉県白子に両親が移り住み四十五年が経ちます。両親が亡くなり、この度処分することになりました。先日、御宝前じまいの感謝のご供養を夫婦でさせて頂き、つくづく両親の信仰のおかげで今の幸せがあると感じました。
 両親の残した金庫があり、何かお宝があるかもと期待しながら開けてみると、なんとびっくり!
我が家の家系図が出てきたのです。
 我が家は400年前から始まり、私は19代目である事がわかりました。途中で絶家になりましたが、養子が入って下さって繋がっていることもわかりました。
 我が家は3代家光の時代にお蔵奉行をしていたと父から昔聞きました。
家系図に載っている沢山のご先祖様がいらっしゃり、それぞれの持分を生かしながら生きていたことを想像しました。そしてご先祖さまお一人お一人のお陰さまで、今があるということをしみじみ実感いたしました。どなたか1人かけても、私は誕生していません。
 今までは過去帳を見てもどんな関係のご先祖さまかわからなかったのですが、今は、この代のご先祖さまなんだと想いながらありがたい気持ちで毎日のご供養をさせて頂けるようになりました。
 金庫に入れて両親が残してくれたものは、間違いなくお宝でした。
 今月の佼成の会長先生のご法話は、「父母あればこそ」です。
 病気がちな私を心配して入会した両親のおかげで、素晴らしい教えに出会い、幸せな境涯にあることに感謝の思いを新たにした出来事でした。

遠藤肇

<写真は遠藤肇夫妻と遠藤家の御宝前>