毎日大体同じ時間に家を出て、教会に行くのがルーティンになっていますが、その日はちょっと遅くなり、普段あまり会わない登校時の学生さんたちで行きかう道も混んでいました。
ある信号待ちをしている時、家族連れらしい 2人の子供を連れたパパと出会いました。 お姉ちゃんとは手をつなぎ、 まだ歩けない小さな男の子は泣いた後なのか、鼻がガビガビになり、前だっこをして荷物を持っていました。
私はいつもの癖で声をかけ「保育園ですか? 」と問うと、「はい」というお返事。子供たちは静かにしていました。 信号を渡ったら突然、 そのパパが「バイバイ」と手を振るのです。
あっけに取られた 私はポカンとして「行ってらっしゃい」と声をかけました。子供たちが「バイバイ」なら分かりますが、きっと声をかけてもらったのが余程嬉しかったのかもしれません。 何て優しいお父さんなんだろうと、お家の事も想像してしまいました。
令和7年5月10日
与謝野晃子