助けられた生命

これは、今年(令和6年)私が体験した奇跡のようなお話です。
5月12日の早朝、自宅で突然心臓が止まり倒れました。すぐに救急車で文京区の日本医科大学付属病院に搬送されました。倒れてから病院での処置が始まるまで90分間も心肺停止、絶望的な状態でした。原因は分かりませんでした。
意識がもどったのは2週間後、集中治療室のベッドの上でした。その後、奇跡的に回復が進み、6月26日には退院することができました。今はまったく後遺症もなく、埋め込み式除細動器を埋め込んでいただいたので、元気に生活しています。

担当医の話では、「今回のようなケースで命が助かる確率は10%。たとえ命が助かっても、後遺症がなく元気に退院できる人は、その中のわずか1%です。心臓マッサージで脳に酸素がいっていたのが幸運でしたネ」と言われました。
このような信じられないご守護を頂けたのは、多くの幸運が重なったからだと思います。

まず、倒れた場所が自宅で、家族がすぐに気づき対処してくれた。
二番目は、孫が消防士で、脈がないので、すぐに心臓マッサージをしてくれた。(孫は私の命の恩人です)
三番目は、自宅が消防署に近く、救急車がすぐに来てくれた。
四番目は、日曜日にもかかわらず、ドイツからインぺラという機器を持ってこられた専門医がいたお陰です。
五番目は、家族の真心のケアがあったこと。
六番目は、多くのサンガの真剣な祈りがあったこと。
七番目は、神仏のご加護があったこと。

後日、助けてくださった担当医の依頼で、市民公開講座に出席しました。「心不全をもっと理解してもらいたい」と心臓専門医からの要望で参加しました。何かお役に立てるのであれば、これも立派な菩薩行だと思い、お話しさせていただきました。

生かされていることは本当に不思議で、ありがたいことです。そして、生かされているからには、まだ私に与えられた役があるのでしょう。そのことを肝に銘じ、命ある限り人さまのお役に立てるよう精進を続けていきたいと思います。

( Ý・A)